リベラルアーツの大学教育【生活基礎知識編】

Liberal arts education

こんにちは。ケンズです。

リベラルアーツの大学生活ってどんな感じなんだろう?寮生活ってどんな感じなの?食事はどうなってるの?部活動はあるの?全体的にいまいちイメージが湧かないから教えてほしい。。って思ってませんか?

今回はこういった疑問にお答えします。

この記事を書いている私はリベラルアーツの大学卒。4年間キャンパスで寮生活をした私が知識や経験を詳しく解説していきます。

本記事の内容

  1. 寮生活
  2. 入寮・出寮
  3. 食事
  4. 部活

1.寮生活


リベラルアーツの大学生活で特徴的なのが寮生活というもの。初年度は皆んな寮生活になります。赤の他人と集団生活することになるので初めは慣れないことや悩むこともあると思います。実家暮らしや独り暮らしとは違った経験になるでしょう。4年間キャンパスの寮生活をした私が基礎知識をまとめてみました。

寮の基礎知識

寮はキャンパス内に建設されていることが多いです。男性寮と女性寮、男女混合寮に分かれています。寮は教室棟と隣接していることが多いので徒歩で5分程で教室に着けるでしょう。そのほかの施設(ジム、食堂、スポーツ施設、郵便局)にも隣接しているので生活はキャンパス内で完結しています。このためキャンパス外から出るという事は日常生活ではあまり無いでしょう。

大学によっては寮の一部が住宅街にある場合もあります。私が1年生の時はキャンパス外の寮に住んでいました。寮というよりはシェアハウスみたいな感じですね。寮への出入りはIDカードがあれば24時間いつでもできます。個別の部屋にも鍵がついているので外出するときは閉めた方がいいですね。

ルームメイト

ルームメイトとは部屋を共にするもう一人の学生のこと。1つの部屋を2人で共有するのが基本になります。初年度はルームメイトは誰になるかは分かりません。大学側が学生を寮に振り分けます。

ルームメイトがいることで相手の文化を知ることができる、買い物の割り勘ができる、英語の質問ができるなどのメリットがあります。反対に生活スタイルの違い、必要以上に気を遣ったり、性格の不一致などのデメリットも考えられます。こればっかりはルームメイトがいる生活に慣れるしかないです。

ちなみに私のルームメイトはフランス人、アメリカ人、中国人など様々でした。異国の文化を持つ人達との交流は留学生が多いアメリカの大学ではよくあります。知り合いを増やすきっかけになるのでルームメイトがいて良かったと思います。是非皆さんにも体験して欲しいです。

>>参考:ルームメイトと上手に生活していく方法【7つあります】

寮の設備

寮には生活をするための部屋や設備が色々あるので紹介します。寮にはお手洗い、シャワー室、洗濯室、自販機、共有スペース、キッチン、wi-fi、ごみ箱、用具入れなど生活に必要な備品や設備が整っています。全てが共有なのでタオルをシャワー室に放置しておくと知らないうちに消えてる・・ってことになるので注意!

シャワー室とお手洗いは同じ場所にあることが多いです。残念ながらお風呂は無し!サンダルを履いてシャンプーとタオルを持参しましょう。

洗濯室は一階または地下にあることが多いです。(現金またはIDカードなどを使って支払う、または無料のとこもあります)乾燥機も洗濯室にあるので洗濯が終わったらそのまま乾燥機に入れましょう。

各寮には自販機で飲み物やお菓子が買えます。自販機の性能が低いせいかお金を入れても商品が出てこない時も・・。共有スペースはいつでも解放されているので使い放題です。Wi-Fiも大学が提供しているのでログインするだけ。

部屋の大きさ、備え付けなど

一般的な二人一部屋のであれば広さは少し狭いといった感じです。(10畳くらい?)大学の寮の構造によっては居間から各々の部屋に分かれるというのもあります。一人専用の寮とかもあります。備え付けとしては机、椅子、エアコン(寮による)、シングルベット(マットレスのみ)、収納、付属の電灯はあります。しかし、これでは生活品が足りないので必要なものは購入しましょう。

現地でなにを購入したらいいか分からない。。もっと詳しく教えてほしいという人は>>参考:リベラルアーツの大学に留学する前と後に準備しておくべき物20選【日用品編】をご覧ください。

2.入寮・出寮について


寮に関する基礎知識としてさらに詳しく入寮と出寮について解説していきたいと思います。まず、原則として1つの寮に居れる時期は最長で1年間と決まっていることを覚えておきましょう。この期間で入寮と出寮は「初めに入寮する時」「秋休みと感謝祭」「冬休み」「春休みと寮を移動する時」の4回に分けれらます。

入寮と出寮について

  1. 初めに入寮する時
  2. 秋休みと感謝祭
  3. 冬休み
  4. 春休みと寮を移動する時

初めに入寮する時

新入生で初学期の始めに入寮する時は寮とルームメイトは大学側が振り分けています。なので学生課で部屋の鍵をもらったら指定の学生寮に向かいましょう。この時にルームメイトと初顔合わせをすることになるので挨拶をしておきましょう。

到着したその日に寮のミーティングがあると思います。RA(Resident Assistant)またはRD(Resident Director)から注意事項や寮のルールの説明を受けると思います。

この二人は学生ですが寮長の様な存在です。学生の寮生活を援助、統括、イベントの開催などが主な仕事です。このRAとRDには特権があります。それは寮費の免除です。寮を管理するという仕事はありますが金銭面で困っている学生が応募したりします。

私の大学では寮のルールとしてテスト期間中はquiet hours(静かにする期間)が設けられていました。その期間中は寮内でのパーティーや大音量で音楽を流すのが禁止されます。大学ごとに寮に関するルールの記載が大学のサイトにあるので興味があれば読んでみるとよいでしょう。

秋休みと感謝祭休み

10月の中旬から始まる秋休みは寮を出る必要はないです。休みの日数が少ないので寮に留まる人が多いです。もちろん、気晴らしに小旅行をする人もいます。11月下旬の感謝祭の期間は休みが4日程度あるので寮をでなくてはなりません。感謝祭の日は家族と過ごす風習があるので現地の大学生は実家に戻ることが多いです。もし、感謝祭って何するんだろう?っていう興味があれば友達などの実家にお邪魔してもいいかもしれません。

冬休み

秋学期が終ると冬休みになります。冬休みは12月の中旬~1月の中旬の1か月になるので寮を一旦出ていくことになります。部屋の私物はそのままで問題ないですがいつ寮を出るのか?最終試験日はいつなのか?という情報を寮生共有のエクセルファイルに記入してRAに報告する必要があります。現地の大学生は実家に戻ったり、旅行をします。留学生は国内に留まるか一時帰国することになります。

春休みと寮を出る時

3月の中旬から始まる春休みは寮を出ることになります。約一週間程度の休みになります。その時にいつ寮を出るのか?どこに行くのか?などの情報をRAに伝えます。また寮生共有のエクセルファイルに記入するだけの事務的な作業ですが記入漏れがあると面倒なので早めに記入しましょう。

次に春学期が終わると夏休みです。秋学期から入学した学生であればここで寮に1年間住んだことになります。1つの寮に居れる時期は最長で1年間なのでここで別の寮に移動することになります。夏休みは3か月と期間が長いので寮を出る時は私物をすべて倉庫に保管することになります。

保管場所は大学が提供してくれるかまたはキャンパスの近くの倉庫を自分で契約して借りるということになります。夏休みが終わり、秋学期の始めにまた私物を取りに行きます。

寮を移動する時はRAが部屋を訪れ備品の破損などを確認します。破損があれば敷金から引かれることになります。書類に署名をしたら最後に部屋の鍵をRAに渡しましょう。

キャンパスセキュリティーについて

キャンパスセキュリティーとは事件やトラブル、けが人などが出た場合に連絡を取れば助けに来てくれるキャンパス内の警備員です。大学生がキャンパスセキュリティーにお世話になるパターン【4選】があるので紹介します。

キャンパスセキュリティーにお世話になるパターン【4選】

  1. 防災訓練の時
  2. 寮ではランダムで防災訓練があります。サイレンが鳴り響く(かなりうるさい)ので一旦学生は寮から出ます。その後サイレンを止めるためにセキュリティーが来ます。

  3. 寮がうるさい時
  4. 学生がパーティーでうるさい時。特に住宅街の寮だと近所迷惑になるのでセキュリティーが出動します。

  5. 教室の戸締り
  6. 寮は24時間開いてますが教室棟は閉館時間があります。その時に戸締りをするために教室を徘徊しに来ます。教室内で勉強しているといきなりドアを開けるのでビビります・・。

  7. 学生の酔っぱらい
  8. パーティなどで学生が飲み過ぎた時など救助するためにセキュリティーが呼ばれることもあります。

私もキャンパスセキュリティーを呼んだことがあります。酔っぱらいを対処するために呼んだんですが、本人は次の日何も覚えていませんでした・・。

普段キャンパスを車で巡回しているので困ったことがあったら助けてもらいましょう。念のためにスマホにも電話番号をいれておきましょう。

まとめ

寮暮らしは慣れるとかなり面白い生活になります。2年生からはルームメイトを自分で選ぶことができるので寮暮らしが楽になると思います。しかし、寮生活は1年間だけでいいという人もいると思います。寮生活が嫌で他人と生活するのは厳しいという人は2年生からアパートを借りましょう。

3.食事


大学での食事ってどうなっているの?と気になっている人が結構多いと思います。食事の取り方は3種類に分けることができます。それが「食堂」「外食」「自炊」になります。

食堂の食事

キャンパスで生活している学生は食堂を利用している人が多いです。食堂を利用できるプランが複数あるので自分に合ったものを選びましょう。私は料理をしたくなかったので食堂の一日三食のプランを選びました。授業や課題などで忙しいと自炊や外食は時間的に難しいと思います。または教室棟内に小さな売店などがあるのでそこで購入するのもいいでしょう。

食堂の食事って何があるの?美味しいの?って思うかもしれませんが日本人の感覚でいくと不味いという結論なると思います。私の大学はソデクソ(sodexo)という食品会社と提携してましたが食事のメニューはルーティン化されているので同じものを食べている感覚になると思います。

ですが、決まってサラダバーやサンドイッチ、ピザ、中華などはいつでもあるので食べられなくはないですが飽きます。

一応メニューを見てみましょう。

食堂メニュー

  • 朝:卵、ソーセージ、ワッフル、シリアル、オートミール、パンケーキ
  • 昼:ホットドッグ、鶏肉、野菜の炒め物、スパゲッティ、ベジタリアン
  • 夜:ピザ、ハンバーガー、サラダ、サンドイッチ、ステーキ、中華、魚

などが定番となっていました。

外食

大学の食堂は味気ないので外食するというのも選択肢としてあります。キャンパスの近くにコンビニやチェーン店などがあればそこで食事もありでしょう。結構おしゃれな個人経営のカフェとかあると思うので探してみてください。そこではサンドイッチやベーグル、おいしいコーヒーなどが提供されています。

しかし、授業が昼過ぎにあると時間的な余裕はないかもしれません。キャンパス外に出るということはそれなりに時間が掛かるのでスケジュールに空きがあれば外食できるでしょう。そして大学の食事プランは使えないので自腹ということにはなります。

自炊

あらかじめ食材を買い込んでいれば自炊もありでしょう。自炊をするときは近くのスーパーで食材を購入することになると思います。そして、寮にあるキッチンは予約制なので計画的に利用しましょう。自炊は毎日というよりはたまにする人が多いです。キャンパス外のアパートなどを借りている人は毎日自炊をする人が多かったと思います。

日本食が食べたい時

もし大学が郊外に位置しているのであれば日本の食材は簡単に手に入りません。郊外だと日本の食料品店を見つけるのが難しいからです。ですが、食材は調達できない訳でもないです。どうしても日本食を食べたいという人のために解決案が4つあります。

解決案

  1. 日本から持参
  2. スーパー
  3. アジアンマーケット
  4. アマゾンで注文

1.日本から持参する

乾燥したものや御飯のお供になるもの(ふりかけ等)は日本から持参してもいいでしょう。私はカップヌードルやティーバッグのお茶を日本で大量に買い込んでスーツケースに詰め込んでいました。

2.現地スーパーに行く

日本食が手に入る望みは低いですが魚やカップヌードル(まるちゃん)、ポッキーなどは見かけます。魚の新鮮度と種類は期待しないでください。なんとなくスーパーに何があるのか?立ち寄ってみるのもいいかもしれません。

3.アジアンマーケットに行く

私の一番のおすすめがアジアンマーケットに行くことです。アジアンマーケットとはアジアの国の食品だけを取り扱っているスーパーのことです。ここなら確実に日本の食材や商品が手に入ります。日本の白米、みそ、醤油、魚、飲み物、お菓子等の商品があります。

アジアンマーケットは都市部にあることが多いので車で移動することになると思います。金曜日の授業終わりとか土曜日に買い出しに行けるでしょう。グーグルマップで「都市部の名前+Asian Market」で検索してみましょう。

4.アマゾンで注文をする

買い出しの時間とコストを考えればアマゾンで注文するのも選択肢の1つです。日本の商品も取り扱うようになったので好きなものを購入できます。しかし、輸入品なので値段が高くなりがち+送料などもあるのでお勧めはしませんが予算に余裕があればありですね。

4.部活


大学生活の楽しみと言えば部活。友達作りや思い出作りをするためにも大事ですよね。部活はスポーツから文科系まで様々存在します。スポーツはシーズン制なので季節ごとに活動しているスポーツとそうでないものがあります。

スポーツ

  • 秋:クロスカントリー、フットボール、テニス、水球、フィールドホッケー
  • 冬:バスケ、サッカー、レスリング、水球、スカッシュ、スキー
  • 春:バスケ、ゴルフ、ラクロス、サーフィン、水泳、テニス、陸上、バレーボール
  • 年中:ダンス、ソフトボール、歌、チア

私はテニス部に所属していました。。春と秋はテニスコートで練習などでした。冬はオフシーズンですが何もしないっていう訳ではありません。ミーティングやスポーツの観戦、ジムでのトレーニングなどがあります。

スポーツ系の部活に入るのであれば健康診断を現地の大学で受けることになります。大学では学業が優先されるので成績などを考慮することもあることを覚えておきましょう。問題がなければ入部できます。見学、仮入部などもできるので体験してみてください。

文科系部活

文科系の部活は基本オールシーズン活動してます。秋学期の始めにクラブを紹介する祭典があります。私の大学ではquad(クアッド)と呼ばれる広場にクラブのテーブルが並び新入生を歓迎します。文科系の部活は複数在籍することができるので色々見てみましょう。その場で入部することも可能です。文科系部活としては

文科系部活

  • 学術系の研究会
  • 中国語クラブ
  • 政治クラブ
  • メディアクラブ
  • 出版クラブ
  • ソーシャルワーククラブ
  • 芸術文化クラブ
  • 宗教クラブ
  • 占いクラブ
  • アニメクラブ

などがあります。

私はジャパニーズクラブとチャイニーズクラブに所属してました。複数の部活に所属することも可能なので学業に支障が出ない限り活動に参加するのは大学生活を充実したものにしてくれるでしょう。

ではまた