リベラルアーツの大学教育【中間・期末テスト編】
こんにちは。ケンズです。
リベラルアーツの大学の授業は理解したけど中間と期末テストについて教えて欲しい。。テストは不安で自身があまりない。。選択式または記述式の試験をするの?対策できることはある?。。アドバイスが欲しいです!って思ってませんか?
今回はこういった疑問にお答えします。
この記事を書いている私はリベラルアーツの大学卒。私が大学で学んだ知識や経験を詳しく解説していきます。
本記事の内容
- 中間・期末テストの基礎知識
- 中間テスト
- 期末テスト
1.中間・期末テストの基礎知識
リベラルアーツの大学の授業で避けられないのが中間と期末テスト。これまでの学習をしっかりと理解できているのか試されます。テストが苦手な人も多いかと思いますがしっかりと普段の勉強ができていれば怖がる必要はありません。
とはいえ、中間と期末テストは成績の重要な割合を占めています。そのためテスト勉強はどうしても必要になってきます。これから詳しくリベラルアーツの大学の中間・期末テストの基礎知識を解説していきたいと思います。
中間・期末テストの基礎知識
セメスター制を採用している大学は秋学期と春学期に分かれています。1学期間に中間と期末テストがあるので大きな試験が1学期に2回あるということになります。
中間と期末のテスト期間
- 秋学期:中間 10月中旬~
- 秋学期:期末 12月中旬~
- 春学期:中間 3月中旬~
- 春学期:期末 5月中旬~
大学の私生活と授業で忙しいので試験は思っている以上に早くやって来るという感じになります。2か月に1回は試験を受けるということを覚えておきましょう。
中間と期末試験のスケジュールの確認方法
中間と期末試験のスケジュールの確認方法が少し違うので解説したいと思います。
中間試験スケジュールの確認方法
中間試験の日程は先生と学生たちの相談で決まるので授業に出席をしていれば分かります。試験の場所はいつも授業を受けている教室になることが多いです。中間試験が近づいてくると先生から出題形式や試験の範囲、対策方法などについての説明があると思います。
授業の初日から試験前日までがテストの範囲になります。出題の範囲は期末試験と比べると狭いです。中間は授業の時間内でテストを受けるのでその日は試験を受けて終わりということになります。
期末試験スケジュールの確認方法
期末試験のスケジュール(Final Exam Schedules)は大学のウェブサイトに日程と教室棟の名前と教室番号が掲載されているので確認しましょう。こんな感じで掲載されていることが多いです。
- (授業日と時間) (試験日)
- Monday at 9:00 AM Monday, 12/15/20 from 1:00-4:00 PM Good hall 203
- Tuesday at 11:00 AM Thursday, 12/13/20 from 8:00-11:00 AM Russel hall 402
月曜日の9:00の授業を受けているのであれば➡試験日:2020年12月15日(月)試験時間:1:00~4:00PM グッドホール 203号室
火曜日の11:00の授業を受けているのであれば➡試験日:2020年12月13日(木)試験時間:8:00~11:00AM ラッセルホール 402号室
ということになります。
このように別枠で期末試験が用意されているのは試験範囲が広く授業の時間内では終わらせることができないからです。試験時間は3時間確保しています。
授業によっては期末テストがない、期末試験も授業内で終わらせる、論文だけの提出などもあります。そのような授業を履修している時は上記の期末試験スケジュールは使わないことになります。
授業ごとに違いが結構あるので混乱しないように中間と期末の日程が決まったらスケジュールに入れておきましょう。期末も試験が終わったら試験用紙を提出して退出しましょう。そして、出題の範囲が広いのでリーディングデイというものがあります。
リーディング・デイ(Reading day)とは試験期間が始まる前の勉強期間になります。試験の前日は授業は無し。期末試験前にしかありませんので覚えておきましょう。リーディング・ピリオド(Reading period)という言い方もします。その場合は数日の勉強期間があります。
中間と期末試験の違い
場所: 中間:いつも授業をしている教室。
期末:いつもの教室。または大学側が教室を指定
日程: 中間:教員と学生が相談し日程を決定。
期末:大学側が日程を指定。または教員と学生が相談し日程を決定。
試験時間: 中間:授業時間内。(50分~、110分~)
期末:約3時間
テスト範囲: 中間:狭い
期末:広い
試験前: 中間:リーディング・デイがない。
期末:リーディング・デイがある。
CumulativeとNon-Cumulative
次に試験の範囲について解説したいと思います。中間試験は授業の初日から試験前日までがテストの範囲になります。これは分かりやすいと思います。ですが、期末試験は授業の初日から最終日までとするのか?それとも中間試験までの内容を一区切りとしてそれ以降をテストの範囲とするのか?というのは授業によって異なります。
授業の初日から最終日までを期末テストの範囲とするのをCumulativeといいます。このCumulativeという言葉は「累積」「積み上げる」という意味です。そして、中間テストまでを区切りとしそれ以降を期末テストの範囲とするのをNon-Cumulativeといいます。
期末期間が近づくとこのCumulativeまたはNon-Cumulativeの説明が先生からあるので確認しておきましょう。シラバスに記載されていることもあるのでチェックしておくといいです。
私が履修した授業ではNon-Cumulativeを採用している先生が多めでした。どちらも利点と欠点はありますがNon-Cumulativeは試験の範囲が限定されるので好きでした。
持ち込みについて
試験では持ち込みの指定があります。教科書やノートの持ち込ありのテストをOpen book。そして、持ち込みなしをClosed bookといいます。この持ちこみありなしの試験にどんな違いがあるの?という疑問があると思います。
そこで私が受講した認知心理学のOpen bookの試験。そして社会学のclosed bookの試験を比べてみましょう。
認知心理学:持ち込みあり(Open Book)
試験に持ち込めるものとしてはパソコン、スマホ、教科書、ノート、資料など。持ち込めるものであれば何でもよいという試験。グーグルで検索するのもありです。
試験の出題方法は選択式そして論述形式で答えるものがあります。
- 選択式問題:心理学の理論的な背景の成り立ち。言語野を司る脳の位置を答えるものなど知識を問う内容。
- 応用問題:精神疾患の患者の症状を読んでどの病名に当てはまるのかを論述形式で答えるもの。
持ち込みありの試験の特徴は正解にたどり着くための思考に時間を費やすことが多いです。ネットで検索をしても答えはないので調べものをするのはあくまで補助的な役割でしかないです。そのため、あらかじめ授業の内容をしっかりと理解しておかないと解けません。知識を問うものが少なく論述が多めといえます。
社会学:持ち込みなし(Closed Book)
試験に持ち込めるものは筆記用具と白紙のノートのみ。これ以外の持ち込みは許されていません。選択式と応用の論述問題の2つが出題されます。
- 選択式問題:社会学とは何か?理論モデルを解説したものを選択肢の中から一番当てはまるものを答える。
- 応用問題:社会学の基礎的な理論を用いて社会問題をどう解釈するのか?どう適応するのか?を論述形式で答える。
選択問題は勉強した内容を頼りにテスト問題を解く必要があるので教科書、論文、資料、ノートなどを読み込んでいないと答えられません。そして応用問題では知識を覚えるだけでなくどう理論を事例に適用できるか?なども見られます。持ち込みが許されていないので知識と概念の理解を問うものが多く論述が少なめと言えます。
まとめ
Open bookは知識だけでなく応用問題の論述の対策がより必要になります。知識を問うものが少なく論述が多め。そしてClosed bookは知識を問うものが多く論述が少なめ。教科書を読み込むことで高得点を狙えるかもしれないですが応用問題の対策も忘れないこと。
出題の形式と割合
出題の形式は選択問題と論述問題に分けることができます。ですが、その出題形式の割合が気になるかもしれません。なので、私が受けた授業の中間と期末テストの出題の形式と割合をリスト化したので見てください。
- 社会学入門 中間:選択式80%~、論述20%
期末:選択式80%~、論述20% - 心理学入門 中間:選択式100%
期末:選択式100% - 認知心理学 中間:選択式60% 論述40%
期末:選択式60% 論述40% - 西欧美術 中間:選択式50%~、論述30%、作品提出20%
期末:選択式50%~、論述30%、作品提出20% - 形式論理 中間:論述100%
期末:論述100% - 古代哲学 中間:論述100%
期末:論述100% - 実存主義 中間:論文100%
期末:論文100%、 - ワイン 中間:選択式70%~、論述30%
期末:選択式70%~、論述30% - 音楽物理 中間:選択式50%~、論述40%、実地試験10%
期末:選択式50%~、論述40%、実地試験10% - 統計入門 中間:選択式30%~、論述70%、
期末:選択式30%~、論述70%、
基礎的なクラスであれば選択式が70%、そして論述が30%。応用のクラスであれば論述が70%、そして選択式が30%くらいと言えそうです。もちろん、これは平均なので履修している授業によってはかなり偏りがあります。上記の哲学や論理系の授業だと論述が100%という授業も確認できると思います。
選択問題と聞いて空欄に当てはまる単語を選びなさい、というのをイメージするかもしれません。しかし、選択問題はいわゆる正誤問題も含まれるので教科書の内容を理解してないと解けません。つまり、教科書の用語を暗記すれば点数が取れるというわけではないことは覚えておきましょう。
中間テスト
中間テストは自分はどこまで理解しているのか?授業についてこれているか?という復習と確認を兼ねたテストになります。リベラルアーツの大学生は毎日勉強しているので中間テスト直前で慌てているという人はあまりいないです。
ですが、授業は通常通りに進むので計画的にテスト勉強の時間を確保できないと点数には繋がりません。学期初めの授業の内容を忘れてしまっているかもしれないので復習は必ずしましょう。
復習しよう
教科書の重要なコンセプトや語彙の復習、パワポのスライドの見返し、フラッシュカードを作るなどをして自分に合った勉強方法を見つけてください。教科書以外にも授業で扱った資料なども試験の範囲に含まれることがあるので確認しておきましょう。
試験では概念の理解をした上でそれが何と関係しているのか?しっかりと内容を理解しているか?を問われます。これを自分で確認するために教科書を章ごとに要約してみるといいです。教科書やパワーポイントは他人が書いた文章です。自分が本当に理解しているかを知るには自分の言葉に焼き直して文章化することが大事です。
そのような意味ではノートに授業の内容を簡潔にまとめることができていたのであれば復習にもかなり役立ちます。全科目の試験が同じ時期に重なるので勉強時間の配分を上手くコントロールすることが鍵になるということも覚えておきましょう。
個人的には約1週間前からテスト勉強を始めれば大丈夫だと思います。
中間テスト後
中間テストが終わった!よし遊ぼう!って前に中間テストのおさらいをしましょう。考えるべきことが2つあります。
- テストの傾向を掴む
- 授業の難易度を確かめる
1.テストの傾向を掴む
中間試験を受けると先生が好む内容や出題形式の癖などが分かってきます。なので中間テストが終わったらどのような問題が出題されたのか?という分析をすることが重要になってきます。特に同じ先生の授業を複数持っていた時は似たような出題の傾向が見受けられます。
学生の中には選択式、論述式などの出題形式を試験当日まで知らないって人もいますが事前に出題傾向を分析しておくと次の期末試験への対策ができるので中間試験を参考にしましょう。
2.授業の難易度を確かめる
中間試験は学生にとって授業の難易度を確認するためのよい機会です。中間試験の結果が悪ければ期末に向けてどうするのか?という対策を練る必要があります。これは学生にとってはプレッシャーのかかることです。そんな時は成績における中間試験の割合をシラバスで確認しましょう。
勉強次第で巻き返しができるのであれば授業を続行。難しそうであれば単位を落とすという選択肢もあります。単位を落とすことは必ずしも悪いことではありません。残りの履修している授業に時間をさらに費やすことができるからです。ですが、単位の計算をしておかないと卒業時期がずれ込んでしまうということもあります。
このように中間試験はここで授業を継続するのか?または単位を落とすのか?という判断材料にもなるので考えましょう。反対に中間の結果が良ければ順調に試験勉強ができている証拠なので期末はそこまで心配する必要はないでしょう。
期末試験
学期の最後に受ける期末試験。ここを乗り越えれば大学は休みに入ります。そのため学期末になると早く休みに入りたいという雰囲気で漂っています。中間を経て期末に臨むことになるのでテストを受ける感覚はもう理解できたと思います。
出題の範囲は中間試験と比べると広いのでより時間をかけて試験勉強をすることになります。個人的には約2週間前からテスト勉強を始めれば大丈夫だと思います。頑張って試験勉強をしましょう。
期末試験に向けて準備できることがあるので紹介します。
期末テストの準備
- 期末の予想
- 過去問を解く
- 論述の対策
- 図書館の利用
- スタディグループ
1.期末の予想
「テストの傾向を掴む」でもお話しましたが中間テストを分析することをまずお勧めします。中間試験を受けると先生が好む内容や出題形式の癖などが分かるので期末試験の内容がある程度予想できます。
まず出題形式は中間とほぼ同じの可能性が高いです。選択式なのか論述式なのかが分かります。そして、出題の割合も似たものになると思います。
問題の傾向としても先生が好む質問や癖を見つけてみましょう。たとえば、正誤問題で正しい説明文を選ばせる問題が多いのか?定義を読んでもっとも当てはまるものを選ばせる問題なのか?AとBの違いについて説明させる傾向がるのか?など分析してみましょう。そして期末の範囲も中間試験よりは広めであることも分かっています。
このような情報があれば期末の対策がしやすくなるので参考にしましょう。
2.過去問を解く
期末試験は範囲が広いため中間の傾向を分析するだけでは対策が足りないのでは?と思われるかもしれません。もし対策を万全にしたいのであれば過去問を解くという方法が考えられます。
リベラルアーツの大学はコミュニティが小さいので前年に同じ授業を受けた人を探すのはそこまで難しくありません。その人に連絡を取って期末のテストのコピーを譲ってもらいましょう。
もちろん、同じ問題が出題される保証はどこにもありません。しかし、傾向はかなり掴むことができるので役立つと思います。
3.論述の対策
次に論述形式にどう対処するのか?という問題があります。選択式の試験に慣れていると論述形式の問題にどう対処していいかわからないかもしれません。論述文というものには書き方が存在します。論述問題の書き方については別途解説が必要だと思うので興味のある方は>>参照:ショートエッセイの書き方【試験編】をご覧ください。
4.図書館の利用
ルームメイトや騒音が気になる人は自室で勉強することをお勧めしません。勉強できる場所としては「図書館」「教室」「共有スペース」「寮にある広場」などがあります。個人的には図書館を利用するのをおすすめします。学生は勉強をするという目的で図書館に集まるので静かで集中できる環境だからです。
試験期間中は混んでいるので早めに席を確保しましょう。図書館にはクワイエットスペースというものも存在する大学もあるので静かに勉強できると思います。
5.スタディグループ
誰かと試験勉強したいという人は同じ授業を受けているクラスメイトに連絡を取ってスタディグループを結成するのもありだと思います。複数人で勉強をすることでお互いに疑問に思っていることが解消されるかもしれません。
またはチューター制度を利用して勉強を手伝ってもらうのもいいでしょう。ただしチューターは学生なので試験期間中は申請ができないので注意。
ではまた